イラストや漫画を描いていると、商業デビューすることは、ひとつの夢でもあります。
昔は、直接出版社やゲーム会社へ営業をするしか方法がありませんでしたが、近年、インターネットの普及やイベント開催など、様々なルートで商業デビューすることができます。
そこで今回は、「イラストや漫画で商業デビューするための営業方法」について解説していきたいと思います。
出版社へ持ち込み
出版社へアポを取り、直接営業に訪れる方法は、最もオーソドックスなスタイルです。
対面で、プロの編集者から意見を聞けるメリットがある一方で、出版社の大半が東京にあるので、地方の人にとっては、交通費がネックになってきます。
最近では、Skypeなどのビデオ通話で、漫画やイラストのデータを先に送っておき、顔を見ながら意見を聞けることもあるそうです。
持込の場合は、複数社へ営業できますが、交通費のことを考えると、雑誌やホームページに記載されているコンテストや漫画賞へ応募するのもいいでしょう。
ただ、稀に原稿用紙が返却されないことがあるので、アナログ作画したものを郵送するのは、多少リスクがあるので、要注意です。
出張編集部へ持ち込み
各地で開催されているコミティアなどの同人誌即売会の会場に出張編集部という、出版社の編集者たちが一堂に会して持ち込みを受け付けていることがあります。
そこでは、一箇所で複数社に持ち込みすることができるので、漫画賞やイラストコンテストに応募するよりも担当編集者がつく可能性は高いでしょう。
また、順番に見ていくスタイルなので、前の人がどんな漫画を描いて、どういう評価をされているのかリサーチできるというメリットもあります。
漫画雑誌の編集部にも、イラストポートフォリオを持ち込みできるので、必ずしも漫画を持ち込まなければいけないというルールはないと思います。
SNSで精力的に活動
最近では、Twitterに漫画を投稿して、バズった漫画がオンライン漫画雑誌や月刊誌などで商業デビューする事例が多くなってきました。
また、登録ユーザーが4000万人を超えているpixivのランキングは、編集者たちもよく見ているので、光るものがあったり、コンスタントな人気があればメールやダイレクトメッセージで声をかけられることは少なくありません。
雑誌にイラストや漫画を掲載するのは、普通の会社と同じで、管理者の決裁をあおぐ必要があるので、掲載する根拠が編集者にもほしいのです。
そこで、莫大な登録者数のpixivでランキングに入ったという根拠を元に会議で議題に上げれば、決裁も下りやすいのではないでしょうか。
pixiv以外にも、「Tumblr」や「Deviant Art」、「ニコニコ静画」「GALLERIA」など様々なイラスト投稿サイトがあるので、どのSNSを編集者が見ているのか分からないので、とりあえず登録できる範囲でなるべく多くのサイトに投稿するようにすれば、チャンスも増えます。
クラウドソーシングサービスに登録
クラウドソーシングサービスとは、不特定多数の人へ募集をかけて、必要とするアイデアやサービス、コンテンツなどを受け取るサービスのことで、個人から大企業まで様々なクライアントがイラストの募集や契約を行っています。
コンペ形式
コンペ形式とは、不特定多数の人へイラストやバナーなどの募集をかけて、依頼者が気に入った作品を採用して報酬を支払う形式です。
コンテストのようなもので、イラストを応募しても採用されなければお金にはならないので、あまりオススメはしません。
固定報酬制
固定報酬制とは、受注者がポートフォリオや参考イラストを依頼者に提出して、複数名から気に入ったクリエイターを選んで、依頼し、予め決めていた報酬を支払う形式です。
新規にイラストを描く必要がないため、無駄な労力がなく、クラウドソーシングサービスで始めてイラストの仕事をしようと考える人にオススメです。
ただ、受注するためには、参考となるイラストやロゴなどのサンプル作品を用意しておく必要があります。
時間単価制
時間単価制とは、コンビニや飲食店などでアルバイトするのと同じような形式で、予め決められた時給が支払われます。
ほとんどの案件では、期間が設けられていて、数日~数ヶ月の間で時間単価が途中で上がることもあります。
また、試用期間を設けている依頼者は、その期間は、決められた時間単価よりも安いことが多い印象です。
イラスト関連では、あまり見かけない形式だと思います。
オススメのクラウドソーシングサービス
◎CrowdWorks: https://crowdworks.jp/
◎skillots: https://www.skillots.com/
◎SKIMA: https://skima.jp/
◎coconala: https://coconala.com/
◎MUGENUP: https://mugenup-hr.com/
コンテストに応募
自治体や企業のホームページ、pixivなどのイラスト系SNSで頻繁にイラスト・漫画コンテストが開催されているので、そこに応募するのも一つの方法です。
特に、pixivでは、受賞しなくてもたくさんの人に見てもらえる機会が増えるので、フォロワーが増えたり、ランキングに入るきっかけになることも少なくありません。
ただ、競争率は昔に比べるとかなり高くなっているので、ほとんどのコンテストは、すでに商業デビューしている精鋭たちが受賞するので、難易度は相当高いと思います。
まとめ
上記の他にも、様々な商業デビューの方法はありますので、参考までにお役立ていただけると幸いです。
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