絵描きが使えるパトロンサービスの紹介【手数料や特徴まとめ】

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クリエイター支援系のウェブサービスが数多くリリースされており、どれに登録すればいいのか迷う方は多くいます。

この記事では、各パトロンサイトの特徴について徹底解説していきたいと思います!

絵描き向けのパトロンサイト早見表

2021年1月31日時点で、利用可能なパトロンサービス一覧表です。

サービス手数料メモ
pixiv FANBOX10%イラストSNS最大手pixivが運営
Fantia10.8%支援サイトで最も人気
Cien(シエン)10%同人電子販売プラットフォームのDLsite関連サービス
CAMPFIREコミュニティ10%クラウドファンディング事業
Enty5~10%2015年にリリースされた比較的歴史のあるサービス
note(月額マガジン)プラットフォーム利用料20%
決済手数料5%or15%
月額500円(noteプレミアム)
コンテンツ単品販売可
コンテンツ内に無料・有料エリア設定が可
YouTube(メンバーシップ)30%動画共有サイトYouTubeのサービス
Patreon5%日本語ページがなく、英語のみ

pixiv FANBOX

初めての方でもわかりやすいUIだが、登録ユーザーはpixivFANBOX内でクリエイターを探しづらい印象

イラストSNS日本最大手のpixivが運営する月額制ファンコミュニティサービス「pixivFANBOX」は、クリエイター数約11万人、登録ユーザー約770万人とパトロンサービスの中でもかなり人気のサービスとなっています。

クリエイター側は、100円~10000円までの支援金をプランに設定することができ、名称や複数プラン作成など自由に設定することができます。

投稿記事には、全体公開や100円以上プラン加入者限定など、作成したプランに応じて投稿するコンテンツを提供することが簡単にできるので、パトロンサービス初心者にも運用しやすい仕組みとなっています。

pixivFANBOXに投稿できるコンテンツは以下のとおりです。

  1. jpegやPNGといったイラスト画像
  2. 写真やスクリーンショット
  3. ブログ記事(日記)
  4. 音声作品やpsdファイルなどのファイルアップロード
  5. 動画(リンク)

支援金の支払い方法は、Paypal(銀行口座/クレジットカード)、クレジットカード(VISA/MasterCard)、コンビニ決済、kyash、Vプリカのいずれかになります。

サービスリリース当初は、R18コンテンツを含むクリエイターへの支援にPaypalが使用できませんでしたが、2021年1月時点では利用可能となっているので、一般向けで作成したのちにそのままR18を含むコンテンツにチェックを入れて活動方針をプランの削除をすることなく変えることができるようになりました。

メリット・pixivのユーザーページにpixivFANBOXのリンクが表示される
・様々な支払方法
・稀にpixivfactoryで使用できるクーポンコードが届く
・支援者とのコミュニケーションがとりやすい
・登録ユーザー数が多い
・支援金の振込みが申請してから早い
デメリット・pixivFANBOX内でクリエイターを探しづらい
・各支援プランに無料で加入できるようにする「バウチャーコード」のような仕組みがない
・月末に支援を開始した場合でも、翌月初めには支援金の請求が行われる

Fantia

ランキング制度などクリエイターをファンティア内で探しやすい

株式会社虎の穴が運営するクリエイター支援プラットフォーム「ファンティア」は、現在もっとも勢いのあるパトロンサービスとなっています。

有料プランの金額を設定する点や記事やコンテンツを配信する点は、pixivFANBOXと同じですが、ランキングが掲載されたり、商品やコミッションをファンクラブページ内で販売することができる他、特定ユーザーに有料プランに無料で加入できる「無料チケット」を配布することもできるなど、自由度が高いプラットフォームとなっております。

また、投稿記事やコンテンツをバックナンバー販売できたり、プラン加入料金の他に「チップ機能」で投げ銭ができるなど至れり尽くせりなパトロンサービスなので、どれから始めるか迷っている方は取りあえずファンティアを運用することをお勧めします!

メリット・登録ユーザー200万人(2020年4月時点)
・多様な支払方法(クレジットカード決済、コンビニ決済、銀行振込、とらコイン)
・無料チケットやチップ機能、コミッションなど運用に便利な機能が満載
デメリット・加入時典で引き落としが開始され、翌月以降は毎月1日に自動引き落とし
・モザイク処理などに厳しく、間違えて修正なしで投稿してしまうとアカウント凍結される可能性もある
・R18がメインコンテンツのため、一般向けコンテンツは厳しいのが現状

Ci–en(シエン)

クリエイターの探索機能に優れている

株式会社エイシスが運営するクリエイター支援プラットフォームで、大手同人販売プラットフォームのDLsiteと連携しながら運用することができるパトロンサービスです。

クーポン機能を使用してDLsiteで販売中の自身の作品を支援者へ割引購入できる特典をお渡しすることができるのが最大の特徴ではないでしょうか。

また、アンケート機能などもあり、ユーザー目線で運用していくことができるため、活動方針が固まりやすいのも素敵なポイントでしょう。

さらに、「クラウドファンディング」機能があり、実現したい計画や夢を提示して支援者から支援を募ることができるようになりました!(公開できる募集は1件のみです)

メリット・クラウドファンディングが手軽に行える
・DLsiteで販売している作品を割引にできるなど連携機能が豊富
・アンケート機能でユーザー目線に立てる
・海外のユーザーも少なくない
・「上乗せ機能」でプラン月額に任意の金額を上乗せできる
デメリット・ファンティアやpixivFANBOXよりは支援してくれるユーザーが少ない印象
・5000円に満たない場合は翌月支払日へ繰り越しされる(DLポイント付与の場合は繰り越しなし)

CAMPFIREコミュニティ

クラウドファンディングページ

『CAMPFIREコミュニティ』とは、継続的に活動費の支援を募ることができるサービスで、クラウドファンディング国内最大級の『CAMPFIRE』と併用しながら夢に向かって進むことができるようになります。

累計支援額は30億にものぼり、累計コミュニティメンバーは100万人となっております。

有名人もコミュニティを運用しており、オンラインサロンの運営にも使用することができます。

「顧客管理機能」や「単発販売のPay Activity機能」など他の支援サイトよりもよりビジネスよりのパトロンサービスである印象を受けます。

メリット・リアルタイムで会話できるチャットサポートあり
・顧客分析でより効果的なコンテンツの作成ができる
・クラウドファンディングとの連携が可能
デメリット・設定可能金額が500円~と少し高め
・クリエイター以外にも実業家や芸能人も利用しているため、クリエイターに支援したいユーザーがどのくらいいるのか未知数
・イラストレーターや漫画家で利用している人は少なめ

Enty

クリエイターに特化した支援サイトになっている

株式会社Entyが提供するパトロンサイトで、2015年5月にリリースされたことからパトロンサービスの日本代表のような扱いを受けていたが、その後にFANBOXやファンティアなどの支援サイトが続々とリリースされたことから今ではマイナーな印象を受けます。

Entyは、退会に関しての仕組みが独特で、他の支援サイトとは異なる点が複数あるため注意が必要です。(下記にリストを掲載しております。)

  1. 支援者がいる状態だと退会リンクから手続きすることができないため、サポートデスクに相談する必要がある。
  2. 退会後もクリエイターページが残っており、ユーザーが支援しようと思っても退会済みであったケースも報告されている。
メリット・Patreonと似たコンセプトなので、Patreon利用者にとってとっつきやすい
・登録者数70万人以上
・日本語ページあり
・モバイルとデスクトップアプリケーションリリース予定
・ピックアップや投稿一覧、ランキングなどクリエイターを探しやすい
デメリット・退会に関して注意すべき点がある(上記参照)
・コンビニ決済ができない
・支援金の総額が1000円以上にならないと支払い申請ができない

note(月額マガジン)

ブログの代わりに利用する人も多いnote

noteは、漫画やイラストを投稿してテキストも添えることができることから利用しているクリエイターも数多くいるサイトです。

パトロンサービスではありませんが、毎月定額支払うことで有料コンテンツを閲覧できることから性質は似ています。

定期購読マガジンは、購入月に追加された有料記事とマガジンに追加されているすべての無料記事を閲覧できるサービスで、毎月1日に自動引き落としされます。

月額マガジンを作成するには、noteプレミアムに加入する必要があり、毎月500円支払わなければなりませんので、注意が必要です。

メリット・利用者数が圧倒的に多いnoteの恩恵を受けられる
デメリット・手数料が20%と高め
・毎月500円支払う必要がある

YouTube(メンバーシップ)

最近は、絵の描き方動画やメイキング映像をYouTubeに投稿するイラストレーターが増えてきました。

YouTubeメンバーシップとは、視聴者がチャンネルに対して月額料金を払うことで支援するシステムのことで、動画プラットフォームではありますが、イラストレーターでも支援をうけることができます。

会員になると、限定特典を受けることができますが、多くは動画コンテンツとなるため、動画編集スキルや配信スキルが試されることでしょう。

資格要件は下記のとおりです。

  1. チャンネル登録者数が 3 万人以上であること(ゲーム チャンネルの場合は 1,000 人以上)
  2. YouTube パートナー プログラム(YPP)のメンバーであること
メリット・世界最大手動画投稿プラットフォーム「YouTube」で支援を募れる
・配信しながら絵を描くイラストレーターの場合、本業を進めながら動画の閲覧を趣味とする新たなユーザーへのアプローチが可能
デメリット・資格要件のハードルが高すぎる
・動画編集スキルや配信スキルといったイラスト制作以外のスキルを必要とする

Patreon

圧倒的な利用者数なので立ち回り方次第では、生活もできる

このサービスだけで月額1500万円ほど支援を受けているクリエイターも存在するサービスですが、日本語ページがないため、英語で運用していく必要があります。

日本人向けというより、英語圏の海外の方に向けてコンテンツを発表していく形になりますので、イラスト制作される方であれば、見てもらえる人が増え、仕事の依頼が海外から届くことも考えられます!

しかし、活動内容やコンテンツ、Tierなどの設定は全て英語で投稿しなければならないので、ある程度の英語力が要求されます。(翻訳サイトでもぎこちない文章になるが作品が重要なので、英語が全くできなくても運用できないことはない)

メリット・世界中の人々へ作品を届け、支援を受けることができる
・支援額の規模が日本のサービスと比較にならないほど高額
・Facebookアカウントでログインできる
デメリット・対応言語が英語のみ
・支払方法はクレジットカードまたはPaypalのみ

まとめ

あれもこれもとパトロンサイトに登録しても更新できなさそうに感じますが、イラスト制作を主軸に活動していく場合は、制作コンテンツは同じなので、同じ内容のものを異なるプラットフォームで発表していけばいいと思います。

それぞれのサイトで登録しているユーザーは異なりますので、機会損失しないためにもなるべく多くのプラットフォームで支援を募ることをお勧めします。

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