絵師がオンラインサロンを作るには?実は簡単に開設できる!

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TwitterやInstagram、pixivなどSNSを介した交流が盛んになっている今、インターネット上には様々な形態のコミュニティが存在しています。

数あるコミュニティ形態のなかでも、最近注目を集めているのが、閉鎖的でディープな情報を配信・公開したり、SNSよりも密な人間関係を築ける「オンラインサロン」です。

オンラインサロンが普及した現在では、目的やジャンル、用途も多様化し、オーソドックスであったファンクラブのような形態以外にも、ビジネススキルアップや趣味の共有などを主軸としたサロンがたくさん開設されています。

そこでこの記事では、絵師のためのオンラインサロンを新規開設しようと検討している方に向けて、作成や運用方法を開設していきたいと思います。

オンラインサロンとは?

オンラインサロンとは、ネット上で運営される有料会員制のクローズドなコミュニティのことをいいます。

主催者は、参加者から支払われる会費の対価として限定コンテンツやイベントの開催など「唯一無二の情報やチャンス」を提供する運用形態が一般的です。

閉鎖的なコミュニティの最大のメリットとしては、「共通の目的を持つ人々が安全に密な共有ができる」といったことが挙げられます。

参加者にとっては、有料であるが故に参加へのハードルはSNSと比べて高くなりますが、同じ志を持った意欲的な会員が集まりやすく、質の高いコミュニティに所属しているという活動へのモチベーションを高く保ちやすいという側面が強い印象です。

SNSでは、言いづらいことやよりインタラクティブなコミュニケーションが実現し、主催者のみならず、参加者が発表するコンテンツへの生の反応を貰えるといったメリットが、人気の所以と言えるでしょう。

絵師によるオンラインサロンとは?

オンラインサロンと耳にすると、運営者による有料のメールマガジンと併せてインタラクティブな交流が会員同士でもできるビジネス志向の強いクローズドなコミュニティをイメージされる方は少なくありません。

しかし、最近ではハンドメイドやペット飼育者など趣味を気軽に共有できるオンラインサロンも人気を博しており、同様にイラストレーター主催のオンラインサロンでSNSでは得られない生の反応や絵の描き方講座の受講などを受けられるビギナーでも気軽に参加できるサロンも多数登場しています。

特に、絵師によるオンラインサロンは、アンチコメントなどを恐れることなく「創作の安全基地」として機能している側面もあります。

始め方

運営方法は、DMMなどのようなオンラインサロン特化型のプラットフォームを利用する他にも、Facebookやnote、スラックやディスコードなどのチャットアプリを活用します。

なかには独自のアプリケーションはWEBサイトを制作して運用しているオンラインサロンも存在しますが、最初は既存のプラットフォームやチャットアプリを活用することをおすすめします。

CAMPFIRE(キャンプファイヤー)

元々はクラウドファンディングのプラットフォームとして有名なサービスでしたが、オンラインサロンとしても利用できる「CAMPFIREコミュニティ」というサービスも提供しています。

タレントやインフルエンサー、実業家など有名人も利用しているプラットフォームで、オンラインサロンの概要や活動内容を見やすく紹介することができ、会員の管理や決済機能、コンテンツ販売などにも対応しています。

ただ、サロン内のやり取りに使える専用のプラットフォームは存在しないため、主催者側で用意するか一方通行の有料記事の配信をしていく形態になるでしょう。

オンラインサロン/ファンクラブ運営 CAMPFIREコミュニティ
オンラインサロン・ファンクラブ運営なら「CAMPFIREコミュニティ」。開設は無料。個人の活動、アーティスト、ミュージシャン、起業家、著名人、コンサルタント、スポーツ選手など、どなたでもすぐに開設可能です。

DMMオンラインサロン

様々な事業を手掛けるコンテンツ大手企業の「合同会社DMM.com」は、「DMMオンラインサロン」という専用のプラットフォームを提供しています。

最も特徴的なのが、オンラインサロン専用のコミュニケーションツールが用意されており、会員とのコミュニケーションをインタラクティブに行えるように設計されており、他のチャットツールなどを利用することなく、「DMMオンラインサロン」のみで運用を完結させることができます。

データ分析機能やメンバーの管理などサロン運営に役立つ機能も多数存在し、イベント開催をサポートする仕組みもあるなど、初めてオンラインサロンを始めてみる方にも安心して運用できる環境が用意されています。

DMMオンラインサロン
オンラインレッスン、ファンクラブの新しいカタチ。DMMオンラインサロンとは、日本最大級の「学べる・楽しめる」会員制コミュニティサービスです。

パトロンサイトを活用する方法

ファンティアやpixivFANBOXといった月額制のパトロンサイトを活用して、ディスコードやスカイプ、LINEなどでコミュニティを運用する方法もあります。

パトロンサイトでオンラインサロンに参加するためのプランを作成し、支援特典の一つとしてオンラインサロンを提供する形態です。

筆者も「キャラ絵師Community」というオンラインサロンをpixivFANBOXの特典の一つとして運用しており、最も手軽に始められて参加者にとっても参加への敷居が低い運用方法の一つではないでしょうか。

note

パトロンサイトも手軽に始められますが、noteも決済方法の提供という面では、とても優れています。

「サークル機能」を活用し、会費や有料コンテンツの売上高を自動で処理してくれて、ダッシュボード上で管理できるため、確定申告などの税務申告にも便利です。

自前のアプリケーションやWEBサイトで運用

上記で紹介してきた方法は、既存のプラットフォームやチャットアプリを利用するものなので、サロンのオリジナリティは薄い印象です。

そこで、独自で開発したオンラインサロンプラットフォームやWEBサイトを利用して運用する方法もあります。

ただ、こちらはアプリケーションの開発費用やレンタルサーバー代のほか、特定商取引法に基づく表記を行う必要性が出てきますので、主催者の個人情報を記載しなければならないというハードルが出てきます。

ただ、一度作成すればシステム利用料を取られることがないので、収益の全てを主催者が受け取ることができます。(振込手数料や税金は別途かかります)

この方法は、ある程度既存のプラットフォームやチャットアプリで収益が安定してきて、法人化などを視野に入れる段階で導入を検討するといいでしょう。

運用にあたっての注意事項

オンラインサロンの方針や利用規約、会費などサービスとして展開していく上で予め検討しておくことがたくさんあります。

例えば、会員同士完全自由にインタラクティブコミュニケーションを推奨してしまうと、会員同士のトラブルやチャットアプリでは会話していない他の会員もそのトラブルを目にして不快な思いをしてしまい、退会する方が続出することも考えられます。

一方で、コミュニケーションを運営者とだけできるような仕組みにしてしまうと、運営者の負担が大きくなりすぎて、継続が厳しくなる可能性も考えられます。

運用方針を決めるうえで大切なことは、「どのくらいインタラクティブなコミュニケーションを開放するか?」を慎重に検討していくことでしょう。ただし、最初から完璧を求めるのではなく、運用しながら適宜権限などの調整をしていき、ベストな運用方針を探ることをおすすめします。

会費の料金設定

オンラインサロンの会費は、500~10000円の範囲で設定されることが多く、オンライン上で完結するサロンは安価で、レンタル会議室などを借りてイベント開催するサロンは高額に設定される傾向にあります。

会費は、1つに設定しているサロンが多いですが、私の経験上、価格を選べるようにしておき、価格によってサロン内でのできることや権限などを変えていくと、参加へのハードルが下がる上に、より多くの方に参加して貰えるでしょう。

集客方法

オンラインサロンのコンセプトは「クローズドなコミュニティ」なので、その活動内容をすべて公開することは難しく、ある程度の運営者の信頼・信憑性を獲得している必要があります。

そのため、「どんなサービスなのか?」よりも「誰が運用しているのか?」が重要視されるため、まずはSNSのフォロワーを増やすなど自分自身の知名度を上げることが大切になります。

企業HPのようなリスティング広告やアドセンス広告で集客は難しく、紹介記事をたくさんの人に閲覧されても「どこのだれか分からない運営者のオンラインサロン」にはなかなか参加して貰えないでしょう。

ただ、DMMなどの専用プラットフォームであれば、ジャンルやカテゴリ別に検索することができるので、サロンに参加したい方と活動・運用内容が合致していれば参加して貰える機会は多いと思います。

まとめ

匿名掲示板やSNSなど、誰でも気軽に情報発信できる時代だからこそ信頼できる情報を得られて、信頼できるメンバーとコミュニケーションを取れる「オンラインサロン」が人気を博しているのでしょう。

どのサービスにも共通していることですが、既存の顧客を維持するよりも新規顧客の獲得のほうが数倍難しいので、オンラインサロンの運用を成功させるためには、唯一無二の有益な体験をメンバーへ発信していき、固定ファンを築いていくことが大切となってきます。

質の良いサービスは、誇大な広告を打たなくても口コミなどでうわさが広まっていき、大きくなっていくものなので、集客方法に躍起になるよりまずは「利便性」や「専門性」など、顧客満足度を追求していくことが要求されてくるでしょう。

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