【節約生活】イラストレーターとして生きていくためにはどうすればいいのか?【メリット/デメリット】

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憧れの職業の一つにいつの時代も「イラストレーター」や「漫画家」など、絵を描く職業が上位にランクインしているほど、「多くの人がなりたい職業」なのは確かです。

しかし、現実は厳しく2006年に日本イラストレーター協会が実施したアンケートによると、フリーランスのイラストレーターの年収分布は下記のとおりです。

100万円未満:52.5%

200万円未満:24.6%

350万円未満:13.1%

500万円未満:5.7%

800万円未満:1.6%

800万円超過:2.5%

日本イラストレーター協会

平均年収は、261万円となっており、200万円未満のイラストレーターが77.1%と大多数を占めていることがわかります

このデータからもわかる通り、イラスト制作を仕事にするということはそれだけ茨の道に進むことでもあります。

そこでこの記事では、「イラストレーターとして生きていくためにはどうすればいいのか?」について考察していこうと思います。

収入を上げるヒント

様々なサービスを活用して利益を最大化しよう!

上記のデータは、2006年に調査したものであることから、現在の状況とは少し異なります。

当時は、コミッションやパトロンサイト、電子販売などが主流ではなく、企業からの依頼で請負契約を交わして報酬をもらったり、同人即売会に参加するために印刷費用を支払って同人誌を販売するなど、仕事の幅が狭かったのも低所得者が多い原因の一つに考えられます。

一方で、現在は市場全体がなるべくクリエーターに利益還元して、持続可能な創作活動を応援する企業や人々が増えて、かなり稼ぐことができる環境になってきています。

  • 支援サイトで継続的な収入確保
  • 同人誌の電子販売により印刷・運送・交通費などをコストカット可能に
  • コミッションサイトの台頭で個人からの依頼もハードルが下がった
  • SNSの流行によりアイコンやヘッダー作成の需要が高まった

上記以外にも、YouTube漫画やVTUBERの人気もイラストレーターの仕事が増えるきっかけとなっており、仕事獲得のためのチャネルが年々増加しています。

LIVE2DやSPINE、3Ⅾモデリングなども活発

最近リリースされるスマートフォンゲームは、動くイラストを多用するため、LIVE2DやSPINEといったアニメーション作成ソフトが台頭しており、そのソフトの使い方を学ぶことで、絵の作成からアニメーションまでワンストップでお客様に商品を提供できるようになりました。

もちろん、すべてを一人で行う必要はなく、絵は別のクリエイターのものを使ってアニメーション部分のみ作成する仕事で生計を立てている人も数多く存在しますので、まずは得意な分野で仕事獲得できるようにスキルアップを目指しましょう!

素材クリエイターとして生きていく

イラスト作成ソフトのCLIPSTUDIOPAINTやPhotoshopでは、3Ⅾモデルを読み込むことができるため、自由自在にアングルや配置を変更できる3Ⅾ素材を活用するイラストレーター/漫画家が増えてきました。

それに伴い、3Ⅾ素材を作成して素材集として販売することを専業とするクリエイターも登場しています。

一昔前は、ゲームなど商用利用を目的とする3Ⅾモデルは高額で取引されることから、イラストレーターにとって3Ⅾを導入するコストが高すぎるため、利用しているクリエイターは少ない印象でしたが、blenderなどのハイエンド3Ⅾ作成ソフトが無料でDLできるようになったり、素人でも簡単に3Ⅾモデルを操作できるソフトが開発されて、気軽に導入できるようになったことからも絵に3Ⅾを使う制作方法がメジャーなものになった大きな要因といえるでしょう。

おすすめの3Ⅾソフトやサービスはこちらの記事「【3Dソフト紹介】イラスト制作時に便利な3Dソフト&ツールまとめ【2021年版】」で紹介しております!

【生活面】支出を抑えて収入を上げよう!

昔と比べて仕事獲得のチャネルが増えたことは間違いありませんが、それに伴ってクリエイター数も年々増加傾向にあります。

そのため、条件のいい案件は椅子取りゲームとなり、極論「2か月後の生活費を稼ぐことができるか不安」といったような精神状態に追い込まれることも多々あります。

そんな不安定なイラストレーターという職業で生きていくために必要な生活術をご紹介します。

まずは支出を抑えよう!

収入を上げれることに越したことはありませんが、今すぐにでも実践できる「支出を抑える」ことにまずはフォーカスを当てましょう。

会社員の場合は、数か月先も変わらず収入があるため、いい賃貸物件に住むこともできますが、収入が安定しないとなれば、相場よりもやや安いくらいの物件に住むことをお勧めします。

一般的に、収入の3分の1から4分の1の賃料が妥当な物件といわれていますが、収入が安定しないために月収50万円だったのに翌月は2万円しか稼げなかったという事態は至極当然のように起こり得るので、なるべく安く住める物件選びが大切です。

ただ、会社員の場合は家賃を経費計上することはできませんが、イラストレーターは在宅ワークなので、そのあたりも加味しながら、自分自身を苦しめすぎない程度の物件選びをしてください。

その他に抑えることができる支出は「自動車/バイク」「保険」が挙げられます。

特に自動車やバイクは、通勤がないイラストレーターの場合、利用頻度が下がることが想定されますし、田舎で移動手段として必要な場合も打ち合わせもオンラインで行うようになった昨今だと、ネットスーパーや通販を利用すれば一歩も外に出ることなく生活することができます。

どうしても外出しなければならないときは、タクシーを利用することで解決できるでしょう。

また、民間の「保険」は保障の少ないフリーランスにとって大切となってきますが、高額療養費制度や障害年金制度など、絶対加入する「国民健康保険」や「国民年金」でカバーできている部分の民間保険が本当に必要か再度見直すことも大切です。

収入を上げよう!

支出を抑えることに比べるとかなり難易度が高くなりますが、収入を上げることで収入が少ない期間の生活もできるように準備しておくことが必要になります。

収入が一時的に上がったとしても「もしも」の時に備えて最低でも3か月は生活できる現金を常に持っておくといいと思います。

支出を抑えることはスキルアップに必要な知識を得るための投資金に充てる金額が増えるとも捉えられるので、「節約してスキルアップし、収入を上げる」一連のパターンを身につけましょう!

ミニマルな生活のすすめ(ミニマリスト)

生活に必要最低限のモノで暮らす「ミニマリスト」が最近注目されていますが、イラストレーターや漫画家は、在庫を持たずに労働力だけで生産することができる職業なので、なるべくモノを買わずに創作活動に打ち込む環境を整えることが収入アップにつながることもあるでしょう。

絵を描くもの以外の楽しい玩具が揃っていると誘惑に負けてしまい、創作活動の時間が減り、ライバルとの差は開いてしまうことでしょう。

パーソナルブランディングを意識しよう!

簡単で誰でもできる仕事は単価が安く、逆にあなたしかできない仕事は単価がとても高くなります。

インフルエンサーマーケティングがメジャーになっている昨今では、様々なパーソナルブランディング方法が解説された書籍がリリースされています。

「イラストレーター」は、何も特別な職業ではなく、営業方法や販促活動など他の業態のビジネスの進め方は同じなので、他業種のビジネス書でも役立つ情報を得られることは多いです。

【まとめ】できることはすべてやってみよう!

昔と比べて現在は、副業から本業まで様々なワークスタイルのイラストレーターにマッチしたサービスが沢山存在しています。

副業からならコミッションやCG集の販売、パトロンサイトの運営など軽いものから始めてみて、本業としてやっていくとなると、業務委託契約や同人漫画の販売、サービス構築など時間のかかるものに挑戦していきましょう!

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