デジタルイラストを描く際、実際に私が使用しているものもあり、みなさんにおすすめできるものを紹介していきます。
ショートカットデバイス
ショートカットデバイスとは、CLIPSTUDIOPAINTやPhotoshopなどに設定されているツールなどをボタン一つで切り替えられるショートカット機能を片手で操作できる小さなデバイスに持たせたアイテムです。
ショートカットキーを有効活用できるようになるので、スムーズにツールを切り替えられるので制作スピードが格段に上がります。
XP-Pen AC19 Shortcut Remote
単4電池1個で動作するショートカットデバイスで、とても軽く、利き手がどちらでも使えるユニバーサルデザインになっています。
製品に割り当てられているショートカットキーは、ユーザーが自由に変更することが可能です。
この製品のイチオシポイントは、円形の黒いボタンを囲むグレーのボタンがマウスのスクロールになっているため、拡大縮小をフレキシブルに行えます。
対応OSは、Windows&Mac両方に対応しており、動作にはドライバーのインストールが必要です。
XP-Penの公式サイトから最新版のドライバをダウンロードしてください。
Razer Tartarus V2
ゲームプレイにも使われているフルプログラム可能な 32 個のボタンを備えた左手デバイスで、8 方向親指パッド&スクロールホイールも任意のプログラムに変更することができます。
こちらの製品もWindows&Mac両方のOSに対応しており、ソフトウェアごとに異なるキー設定ができるので、これ一つで様々なソフトウェアのショートカットデバイスとして完結します。
また、1,680万色のカラーオプションを持ち、それぞれのキーのバックライトを個別にカスタマイズできるので、作業デスクの雰囲気づくりにも一役買ってくれることでしょう!
BRAIN MAGIC Orbital2 (オービタルツー)
イラスト、映像、写真、デザイン、音楽編集作業をサポートすることを想定して作られたクリエイターのためのショートカットデバイスです。
このデバイスは、「倒す」「回す」「押す」この3つの指先の動作でPCコントロールに対応し、クリエイティブソフト毎に32~256種類のショートカットキー・ボタン入力を、3つの動作で実現することができます。
最初は、ショートカットの割り当てと動作を覚えるのに少し時間を要しますが、一度覚えてしまえば小さなデバイスなので、持ち運びしやすくとても優秀です。
1つ注意点としては、有線接続のみ対応しているため、パソコン本体から離れた場所で作業する場合は、USBの延長ケーブルなどを購入しておく必要があります。
推奨OSは、Windows10 64bit/macOS 10.13 High Sierra / macOS 10.14 Mojave / macOS 10.15 Catalina/ macOS 11.1 Big Surとなっておりサポート対象となっておりますが、Windows8.1 64bit/macOS 10.12 Sierraでも動作確認されています。(動作確認OSはサポート対象外となっております。)
ペン(Wacom)
Wacomのペンタブレット/液晶ペンタブレットで使用できるペン及びその周辺機器をご紹介します。
Wacom Pro Pen slim (Pro Pen 2シリーズ) KP301E00DZ
人気のクラシックペンタイプで、付属のプロペンよりも一回り細くなっているため、手の小さな女性やお子様でもシャープペンシル感覚で使用することができます。
Pro Penシリーズで一番細い直径9.5mm(最大11mm)となっており、付属のプロペンと同じくグリップは握りやすい塗装加工が施されています。
対応機種は下記のとおりです。
対応機種1 | Wacom Intuos Pro (PTH-660、PTH-860) Wacom MobileStudio Pro (DTH-W1320、DTH-W1620) |
対応機種2 | Wacom Cintiq Pro (DTH-1320、DTH-1620、DTK-2420、DTH-2420、DTH-3220) Wacom Cintiq(DTK1660) |
プロペン2専用 標準替え芯(10本セット) ACK22211
プロペンシリーズの替え芯は、従来のものと比べて差込口が細くなっているため、すり減ってしまうと旧型の物は使えません。
もちろん、ペンタブレット購入時に替え芯が付属していますが、毎日絵を描く方だと約1年程度で使い切ってしまうので、その際はこの替え芯がお勧めです。
昔、竹串を描こうしてペーパーライクに使えると話題になっていましたが、ペンタブレットに傷が付いたり動作故障の原因となりますので、必ずWacomがリリースしている替え芯を使用してください。
あると便利なアイテム
品質管理用手袋
特に、汗をかくこれからの季節に役立つ品質管理用のスマートな使い捨て手袋を加工して使用すると絵を描くときに引っかかりがなくなるため、ストロークの長い線を綺麗に引くことができるようになります。
軍手でも代用は可能なのですが、かなり厚手なので、なるべく薄くて柔らかい材質の物がおすすめです。
加工方法はこちらのブログで解説されています。
キーボードスライダー
ペンタブレットは机の真ん中に置いて作業するため、どうしてもキーボードを置くスペースが取れなかったり、使いにくい場所において使用しなければいけなくなります。
その課題を解決するのが、「キーボードスライダー」です!
机に標準装備されているものもありますが、後付けで作業デスクにつけることができ、ほとんどの商品が挟み込むタイプなので、机に傷が付きにくい構造になっています。
これを導入すると使いやすい位置でキーボードが使えるので、レイヤー名の変更やショートカットキー、検索の際のストレスがなくなります。
肘置き(アームレスト)
イラストで長いストロークのきれいな線を描く際に、コンパスのように肘を支点にぶれない様に腕を動かす方が多くいらっしゃいます。
ただ、それができるのはひじ掛けのある椅子だけで、コンパクトな背もたれと座面のみの椅子ではできない課題があります。
それを解決するのが、机に後付けするタイプの肘置きです。
高額なものだと肘の動きに合わせて肘をサポートしてくれますが、絵を描くだけの目的でしたら安価な固定式のアームレストでも大丈夫です。
間接照明
部屋のシーリングライトや蛍光灯は部屋全体を明るくするのに適していますが、部屋の隅に作業デスクを配置すると明りが映り込み、とても画面が見づらくなります。
しかし、電気を消してしまうと目への負担が大きくなるため、画面の明るさと同じくらいの明るさを画面の外側にも照らしてあげると映り込みもなく快適にイラスト制作することができるようになります。
電球は別売りの商品が多く、壁に反射させて使うので、なるべく明るいものを選ぶと良いでしょう。
LEDでしたらそれほど電気代もかからず明るくなるのでお勧めです!(60~100W相当の電球がおすすめです。)
電子パッド
パソコンで作業するので、Windowsの付箋のようなアプリにタスクを記載するのも一つの方法ですが、手元でサクッとメモできるのはかなり強いです。
ノートでも問題はないのですが、手を切ってしまったりボールペンを作業机に置いておかないといけなかったりと机が散らかりやすくなるので、電子パットがお勧めです!
何回も消せるので、気軽に描くことができる上に、安価で軽いので持ち運びも便利です!
まとめ
以上が私が絵を描くときに使っている道具です。(アームレストは椅子があるので未使用。)
実際の持ち物としてはまだあるのですが、このリストではそれぞれ最終的にたどりついたベストワンを紹介しています。
いまのところ満足いく環境なので、よかったら参考にしてみてください。