どうもたこくらげです♪
僕が大学生の頃は、アタリとしてそのまま使えるクオリティの3Dが有料だったので、自分でキャラクターイラストを描こうと奮起して今回ご紹介する『やさしい美術解剖図』を購入したのはいい思い出です( ´∀` )
今思えば、どれだけ優れた3D素材が普及しても基本的な解剖図が頭に入っていないと、漫画や動きのあるイラストで違和感のあるものに仕上がってしまいますので、この本で勉強したことは良かったと思います!
それでは早速、レビューをしていきましょう♪
『やさしい美術解剖図』とは?
この本は、マール社から出版されているJ.シェパード氏による美術のための人体解剖図集で、224ページにわたり解説されています。
Amazonでは、今のところソフトカバーしかなく、電子書籍で販売していないようですので、模写などが必要な場合は、本立てがあると便利だと思います!
Amazonのレビューでは、下記のようなコメントがありました!
★★★★☆
ルーミス本を一通り勉強し、もう少し骨や筋肉について勉強したくなったので購入しました。
内容的にはルーミス本以上専門書以下といった感じで、個人的にはステップアップに丁度いいレベルでした。
本書で気になった点についてですが、まず筆者の方の描き方にけっこう癖があります(特に指とかが顕著)。
そのため写実的で正確な解剖図を見たいという方は他の本を当たったほうがいいと思います。
しかしそういった点さえ気にならなければ、コスパがいいと思うのでおすすめです。
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A.ルーミス氏といえば、代表的なのが『やさしい人物画』ですが、この本も「やさしい」とついている割にめちゃくちゃ難しいことで有名です(笑)
この難しいといわれている本よりもワンランク難しい書籍となるので、中級~上級者向けの本といえます。
個人的な感想としては、描き始めて間もない頃にこの本を購入してもどう使えばいいのか分からずに本棚から出されることのない教科書になってしまうような感じです。
お勧めの流れは、ジャック・ハム氏の『人体のデッサン技法』から『やさしい人物画』、そして辞書的に使用する目的で本書籍を買えば、かなり人体に対する理解が深まります。
逆に言えば、この本単体で持っていても活躍する可能性はグンと低いことでしょう。
基本的な評価は高い本書籍ですが、やはり欠点もちらほら見かけます。
★★★☆☆ それほど絵が精緻ではない
美術解剖図としての役割は果たしてますが、不正確な部分が多少見られます。
はっきりした理由が二つあります。一つは全て5分デッサンのような走り書きみたいで写真の資料が全くないことです。写真が無いのは別に良いんですが骨格と筋肉の「箇所と名称」だけでスケッチのように綺麗に描かれているわけではありません。
第二に、表面解剖図などで全身の骨、筋肉、皮膚を纏ったそれぞれの図があるんですが、解剖学の知識以外にデッサン目的ありきで購入した場合に著者の画のクセがある上にやはり綺麗に描かれていないのでいまいち参考になりません。
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解剖図やデッサンの参考書にしては、かなり細かく描かれていると思いますが、著者の手癖(絵柄?)が出てしまっているために、参考にならないといった意見がありました。
確かに、違和感はないけれどもサッサと素早くイラストを描いていったような印象を解剖図から受けます。
しかし、あくまでも解剖図であって筋肉や骨を覚えるために使用するので、レントゲンのような実写のようなクオリティでなくても良いような気もします。
本書籍を購入して5年ほどが経過しますが、やっと本当の使い方が分かってきたように思います。
単語帳のように全部隅々まで暗記することは難しいので、1ページ目から模写するよりは、自分のキャラクターイラストを制作する際に、辞書代わりに使用するととても効果的だと思います。
初心者から抜け出したかな?と思ったときにぜひこの本を手に取ってみてください♪
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