【第三回】服のシワの描き方を徹底解説!【初心者向け】

イラストの描き方
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シワの解説記事も第三回目となった今回は、動きのあるポーズでできる服のシワの描き方を徹底解説していきます。

基本の「寄せジワ」「引っ張りジワ」「クセジワ」を覚えておけば、後は力点となる部分を考えてシワを描けば、実物を見なくてもリアリティ溢れるイラストに仕上げることができるでしょう。

それでは、実際に動きをつけた人物にできるシワについて解説していきます。

動きのあるポーズのシワ

人物に動きをつけると、シワが複雑になりそうなイメージですが、下図に示した三種類のシワを押さえておくだけで、簡単に描くことができます。

動きのある人物にできるシワの一覧図

手足を曲げると必ず「引っ張りジワ」と「寄せジワ」ができます。

そして、曲げた手足を伸ばすと「引っ張りジワ」や「寄せジワ」ができていた部分にシワが残って「クセジワ」となります。

肘や膝の部分は、他の部位よりも頻繁に曲げ伸ばしするので、「クセジワ」がつきやすく、イラストでも強調されて描かれることが多くなります。

引っ張りジワ

胸部と腕のシワ

両腕を広げると、胸の中心から外側にかけて引っ張りジワができます。

これは、肘が力点となって服が引っ張られることでできるシワで、直線で表現しますが、楕円のようなシワの影になる部分を線画で表現してみると、リアルな感じに仕上がります。

また、各腕は、上側の肌が力点となり服が肌に密着するので、周り込むような引っ張りジワができる点がポイントです。

必ずしも引っ張りジワは、直線のみではなく、衣類の材質によって異なります。

このポーズで、スーツだと腕の引っ張りジワは、直線になるところが多くなるはずです。

硬い材質ほど、シワは直線的になり、柔らかい材質ほど、シワは曲線的になります。

寄せジワ

脚の寄せジワ

肘や膝を曲げると関節が支点となって、曲線的な寄せジワができます。

肘の内側にできるシワよりも、膝の裏側にできるシワのほうが大きく長いシワになります。

ただ、線数はほとんど変わりませんので(材質にもよる)大きさと長さで調節してみてください。

引っ張りジワと異なり、寄せジワは直線で表現されることがめったにありません。

例えスーツのようなパリッとした材質の服であっても寄せジワは曲線的になります。

もし、寄せジワが直線的になるとしたらダンボールのような一度折り曲げるともとに戻らないくらい硬い材質のものと考えていただいて構いません。

クセジワ

膝裏のクセジワ

クセジワは、頻繁に曲げ伸ばしする関節によく見られます。

例えば、肘の裏側や膝の裏側に「寄せジワ」のクセとしてシワになっていることが多い印象です。

クセジワは、曲線よりも細かい直線の集まりで表現したほうが、クセジワっぽくなります。

なぜなら、クセがつくほど硬い材質のものは直線的なシワが付きやすく、反対にクセがつかないような柔らかい材質のものは曲線的なシワが付きやすいからです。

最後に

シワは、人物に動きがあってもなくても基本的な考え方は変わりません。

上記で示した「寄せジワ」「引っ張りジワ」「クセジワ」の三種類のシワさえ覚えておけば、服のシワは怖くなくなるでしょう!

前回の解説記事はこちらです。

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