今回は、青春の代名詞とも言える「夏の入道雲」を描いていきたいと思います!
CLIP STUDIO PAINTの素材で、たくさんの雲パターンブラシが配信されているので、ぜひダウンロードしてこの講座を見ながら挑戦してみてくださいね♪
青空の塗り方
まずは、最も濃い青色を写真からスポイトで取って、全体に塗りつぶしてください。
この時、塗りつぶしたレイヤーを基本レイヤーとして扱い、上に新規レイヤーをクリッピングしながら進めていきます。

次に最も薄い色(白に近いスカイブルー)をエアブラシを使って下から上へ薄くなるようにグラデーションを描いてみてください。
エアブラシで、グラデーションを表現するだけでもいいのですが、僕はいつもぼかしツールを横方向に動かしながらより境界がなめらかになるように処理しています。

空は、一見同じ色相で明度と彩度が異なっているだけだと、勘違いしやすいものですが、実は、エメラルドグリーンも入っています。
このエメラルドグリーンを中央にエアブラシで吹きかけて、ぼかしツールで馴染ませましょう!
あまりに、エメラルドグリーンの主張が激しい場合は、透明度を下げて調節してみてください。

これで、青空の処理は完了です。
雲の描き方
次に雲を描いていきましょう!
夏空といえば、縦に大きく伸びる入道雲が象徴的なので、入道雲の形を写真などで確認しながら、雲パターンブラシで描いていきます。
想像で描くよりも実物を見ながら描いたほうがよりリアリティが増すので、おすすめです♪
雲も他の対象物と同じで、奥に行くほど空気の色が強くなってくるので、奥に位置する雲は、透明色を選択したエアブラシで色を薄めてあげるのも一つのポイントです。
下図では、飛行機雲を描きました。(より雲を見る人に意識させるため)

続いて、入道雲は、雨雲なので下の方は濃い青色をしています。
入道雲が遠くに位置する場合は、濃い青色の部分(影となる部分)は薄く、近づいてくるにつれて大きく広がっていきます。
これも建築物を描く際に注意するパースの原理です。
雲を描く際は、影の付け方に注意するとワンランク上の空を描けるでしょう。

下図は、わかりにくいと思いますが、先程描いた入道雲よりもさらに奥に位置する入道雲を追加しました。
クリッピングしているレイヤーを一度見直して、基本レイヤーに最も近い(雲レイヤーの中で)場所に新規レイヤーを作成して、青っぽい入道雲を描きましょう。
後・真ん中・前の3つの位置を表現すると奥行きができて、立体感のあるイラストになります。

最後に、太陽光を軽くエアブラシで入れてあげれば完成です!
かかった時間は、約5分です♪

パースを意識しよう

大地にも空にもパースを意識してみると違和感の少ないイラストに仕上がるはずです。
感覚では、わかりにくいと思いますので、CLIP STUDIO PAINTのツールにある「パース定規」を使ってグリッドを自分なりに描いてから雲や建築物を描くことをオススメします♪
手前に来るほど、雲の影は広くなり、奥に行くほど狭くなります。
それを意識するだけでも見違えてクオリティが上がるはずです‼
まとめ
最も簡単な背景の一つを紹介しましたが、空は奥が深く、時間帯によって色合いが大きく異なるので、様々な写真や風景を眺めながら、たくさんの空似挑戦してみてください‼
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