前回は、基本的な構図の考え方を取り上げてきましたが、写真の世界には、まだまだたくさんの技法が存在します。
そこでこの記事では、魅力的に感じる構図の応用編を徹底的に解説していきます。
写真の技法を取り入れよう(応用編)
今回は、背景を主軸に写真撮影で用いられている技法を紹介していきたいと思います。
もちろん、背景だけでなく、工夫次第では、人物画にも応用することができる技法です。
三角構図
三角構図とは、イラストの中に三角形をつくるようにオブジェクトを配置した構図のことをいいます。
特に、山型のような三角形は安定感のある構図に仕上げることができます。
山や建築物は、この三角構図を応用しやすいので、下記の3つのポイントを押さえてイラストを描くようにすると上手くいくはずです。
- イラストに三角形ができるようなアングルを考える。
- 三角形を左右対称にして、イラストに緊張感を持たせる。
- 下から上に伸びていくようなイメージを与える。

放射構図
放射構図とは、イラスト内の1点(消失点)から複数の線が放射状に伸びた構図のことをいいます。
画面に広がりを与えて、視線が消失点となる1点に集中させることができます。
この構図では、1点透視図法が用いられることが多いです。

トンネル構図
トンネル構図とは、その名の通り、イラストの周囲が暗く、明るい部分に視線を誘導させることができる構図のことをいいます。
「額縁構図」とも呼ばれるこの構図は、覗き込んでいるかのような印象を与えられて、見せたいポイントをストレートに強調できるメリットがあります。

垂直や水平感覚を崩した構図
シンプルに垂直水平方向にオブジェクトを配置するのではなく、5~10度ほど斜めに傾けてイラストに動きをつける構図のことをいいます。
写真では、カメラそのものを傾けて撮影する事が多いようですが、イラストの場合は、一度垂直水平方向へ通常通りイラストを描いてから、加工する段階で、斜めに傾けることが多い印象です。
下図では、人物画を例にしていますが、背景でも同様に斜めに角度をつけることで、単調なイラストから動きのあるイラストに早変わりさせることができる技法です。

構図のベースとなる考え方
人は、見慣れた景色よりも新鮮味のある景色の方が印象に残ります。
つまり、写実的に背景を描いたり、人物画を描くよりも、現実とは少しだけ離れたファンタジックな表現に魅了されやすいということです。
上記で、紹介している構図以外にも、明暗で前後関係をはっきりと強調させるテクニックや主役となるオブジェクトに物語を作って、視線を意図的に誘導するテクニックなど、星の数ほど構図の技法は存在します。
この本では、様々な構図の技法を学べるので、一冊持っておくとおすすめです♪
まとめ
魅力的な構図の考え方について、紹介してきましたが、人によって考え方は様々なので、一つの意見として参考にしていただけると幸いです!
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