キャラクターデザインのコツ【個性溢れるデザインに!】

イラストの描き方
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画力を向上させるために、まず模写から始める人は少なくありません。

模写を続けているといつの間にか「オリジナルキャラクター作ってみたいな」と思うようになる人も多いはず!

そこで今回は、初心者でも簡単にキャラクターデザインできるように、4つのポイントを押さえて解説していきたいと思います。

シルエットでキャラが分かるデザインに!

よく、アニメや漫画などの参考書に、オリジナルキャラクターを描くときは、シルエットでも分かるような特徴を盛り込もう、と書かれているのを見かけます。

確かに、売れている漫画やアニメのキャラクターは、シルエットにしただけで何のどんなキャラクターなのか当てることができます。

シルエットにする意味は、衣装の模様や前髪、顔パーツよりもまずは、髪型や髪飾り、大まかな衣装のデザインを決めましょう、ということだと解釈しています。

そして、全体像をデザインできたら、細部にこだわり、キャラクターデザインの完成となります。

一度、キャラクターを作ってみたら、各レイヤーを複製して、そのレイヤーをひとつに結合してから新規レイヤーをクリッピングして黒く塗りつぶしてみてください。

もし、他のキャラクターとの差異が分かりづらかったり、何かのキャラクターを彷彿とさせるようなシルエットならもう一度、デザインを見直してみることをオススメします。

ウリポイントを作ろう‼

イラストでは、ただの人間だけではなく、「擬人化」させて現実世界ではありえない人物を描くことも可能です。

つまり、人間っぽさに縛られて似たようなデザインを繰り返すよりも、大胆に飛行機や船などの乗り物や食べ物、他の生き物などの要素を取り入れてキャラクターを作ってみると、作家の特徴も出てきて、魅力的なデザインに仕上がると思います。

最近流行っている「バーチャルYouTuber」やアプリゲームのキャラクターをチェックしてみると、意外と人間そのものの姿をしたキャラクターは少なくて、「ケモミミ」や「しっぽ」、無機物との融合など、大胆なデザインをしたキャラクターが人気を集めています。

基本は、大切にするべきポイントですが、ある程度の大胆さもデザイナーに必須のスキルと言っても過言ではありません。

狐を擬人化してデザインされたバーチャルYouTuber「白上フブキ」

誰でも描きやすい服装に!

シルエットを独自のものにするなら複雑な装飾品をたくさん身に着けさせれば、目標を達成できるかもしれませんが、誰でも描きやすいものでなければ流行りません。

イラストは、ファンアートや同人誌によってもバズる可能性があり、実際にブラックロックシューターのような一枚絵からアニメ化までされた事例もあります。

単に、企業への営業用としてのポートフォリオに使うなら、複雑で真似しづらいデザインにしても評価が左右されることは少ないかもしれませんが、もし、バズらせたいと思うなら、誰でも描きやすくて分かりやすいキャラクターデザインを心掛けましょう!

配色のポイント

上記では、シルエットの大切さを解説してきましたが、やはり配色は最もそのキャラクターを印象付けやすい要素でもあります。

特に、色は使用する面積の違いでも印象が異なることに注目してください!

テーマカラーを決めよう

まずは、このキャラクターは「何色なのか」を考えてください。

色がもたらす印象については、別の記事で取り上げていますので、ご参照ください。

例えば、「初音ミク=緑」や「ミライアカリ=水色」、「キズナアイ=ピンク」といった具合です。

アクセントカラーを選ぼう

テーマカラーが決まれば、次にアクセントカラーを決めましょう!

アクセントカラーとは、デザイン関連の配色を、面積のバランスという視点から見る時に使われる専門用語で、全体の色合いに変化を与えたり、他の色を引き立てる効果のある色をいいます。

日本では、アクセントカラーは「強調色」と呼ばれるほど、重要な要素なのです。

選ぶ方法は、テーマカラーの「明度」「彩度」「色相」のうち、2種類以上がメインカラーと異なることが最大の条件となります。

その上で、よくアクセントカラーとして選ばれるのが、テーマカラーの「補色」といわれる色です。

補色とは、カラーサークルで正反対に位置する関係の色の組み合わせのことをいいます。

特徴としては、お互いの色を引き立てる相乗効果があり、これを「補色調和」といいます。

ただし、明度が同じ補色をアクセントカラーに使用すると、ハレーション(レンズフレアのようなチカチカとする現象)を引き起こすことが知られているので、必ず明度に違いを持たせることがポイントとなります。

サブカラーの選定

大きくテーマカラーとアクセントカラーのみでも問題ありませんが、それでは、配色しづらいので、ここでは、サブカラーと呼ばれる色を決めていきたいと思います。

サブカラーとは、テーマカラーの次に面積が大きく占める色のことで、テーマカラーを補う役割(サブ)を持っていることで有名です。

メインとなるテーマカラーを補う色なので、同系色から選ぶのが無難でしょう。

また、ナチュラルなカラーであれば、水色に茶色といった自然を彷彿とさせる選定も面白いと思います。

こちらも、色がもたらす印象を元に選ぶとより、イメージに近いキャラクターデザインに仕上がるのではないでしょうか?

3色しか選べないのか?

「テーマカラー」「サブカラー」「アクセントカラー」の3種類を選ぶ配色方法を紹介しましたが、特に「テーマカラー」を青色と緑色のように2色選んでも問題ありません。

基本的な考えに、この3種類を選んで配色する方法があるよ、と頭の片隅に置いておいていただくと、綺麗な配色につながるのではないでしょうか?

ただ、配色面積の基準として「テーマ7割、サブ2.5割、アクセント0.5割」を意識してください。

最後に

ただ漫然とキャラクターを描いていくことが、「キャラクターデザイン」ではなく、先人たちが培ってきた法則に沿いながら作り上げていくと、垢抜けたイラストになるのは間違い無いと思います。

ぜひ、この機会にオリジナルキャラクターを作成してみてはいかがでしょうか?

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