フィルターとは?
CLIP STUDIO PAINTには、様々なフィルターが用意されています。
描画レイヤーを直接加工することなく、ぼかしたり、エッジを効かせたりすることができる非常に便利な機能です。
このフィルターの多くは、イラストが完成した後に使用することが多い印象です。
それでは、さっそく各フィルターの特徴を見ていきましょう‼
各フィルターの紹介
フィルターは、メニューバーの「フィルター」から選択します。
画像レイヤーに対して画像効果 を与えるものなので、フィルターを適用したいレイヤーを選択してから行ってください。
ぼかし
ぼかし
レイヤーに描画された画像の境界線やくっきりとした領域をなめらかにぼかすフィルタです。
ぼかし(強)
上記のフィルターと同じ処理内容ですが、こちらのほうが強めにぼかします。
ガウスぼかし
「ぼかし」は選択するだけでしたが、この「ガウスぼかし」は、 ぼかし具合を数値で調整することができます。
個人的な感覚では、ぼかしを使う場合、このフィルターを主に使用します。
数値を決めるときに「プレビュー」をチェックしておくと、ぼかし具合を感覚的に把握することができるので、よりイメージに近いぼかしを表現できます。
スムージング
描画した画像のジャギーを押さえて輪郭をなめらかに加工するフィルタです。
つまり、アンチエイリアスを後から追加する感覚です。
放射ぼかし
設定した中心点から放射状にレイヤーに描画された画像をぼかすフィルタです。
よくモンスターの登場シーンで叫ぶときにかかるフィルターのような効果を表現できます!
移動ぼかし
描画した画像の境界線やくっきりとした領域を、設定した角度の方向に向かってぼかすフィルタです。
走っている様子を簡単に表現することができます。
シャープ
アンシャープマスク
「アンシャープマスク」は、画像の点と、点の周囲との差を検知して、隣接してる点のコントラストを強く鮮明に調整するフィルタです。
シャープ
レイヤーに描画された画像の境界線を強調して、シャープにするフィルタです。
シャープ(強)
処理内容は、上記のものと同じですが、効果が「シャープ」よりも強くなります。
効果
jpegノイズ除去
アップデートで追加されたフィルターのひとつで、 JPEG形式で保存したときに発生する画像のノイズを除去するフィルターです。
モザイク
その名の通り、画像にモザイクを追加します。
モザイクのブロックサイズを任意に決められるので、数値を指定してから「OK」をクリックすると適用されます。
同人誌の処理やYouTubeなどで使用する画像の処理にも使える便利なツールです。
変形
つまむ
レイヤーの画像に対して、変形の中心点を設定し、画像をつまむように変形できます。
ジグザグ
波紋のような効果を与えます。設定で波紋に乱れを作り出すことができます。
曲面投影
筒型のオブジェクトや円形のオブジェクトに一枚絵を貼り付けたい場合に役立つフィルターです。
任意の数値を入力して加工してください。
極座標変換
描画した レイヤー画像の座標系を、極座標や直交座標に変換できます。
極座標とは,原点からの距離 r
https://mathtrain.jp/kyokuzahyo
r と「角度」θ
θ という2つの数字を使って平面上の点の位置を表すような方法です。
直交座標
平面上に座標原点Oで互いに直交する2座標軸OX,OYを引き,OX,OYを同じ長さの単位で目盛る。平面上の任意の点PからOX,OYに下した垂線の足をA,Bとし,OA,OBの長さをx,y(OX,OYの向きにあれば正,逆なら負とする)とするとき,順序のついた2数の組(x,y)を点Pの座標(直交座標)という。
https://kotobank.jp/word/%E7%9B%B4%E4%BA%A4%E5%BA%A7%E6%A8%99-569536
波
波打つような印象の変形を行います。
波形
描画した画像を指定した波形の形になぞらえて入れ替えます。
渦巻き
描画した画像の中心をねじれさせる処理を行います。
魚眼レンズ
簡単に魚眼レンズのような加工をすることができるフィルターです。
こちらも、歪みや半径などを指定して最適な処理をしてください。
よく使えるのが、ドアのレンズ越しに映る人物や立体感をもたせたい場合に活用できるでしょう‼
描画
パーリンノイズ
線画修正
ごみ取り
アナログで描いた下描きを取り込む際に、消しカスや小さなゴミが写り込んだものを効率よく除去するフィルターです。
線幅修正
[ツール]パレットの[線幅修正]ツールと同じ働きをします。描画後にまとめて線編集を行う場合などに便利です。
ラスターレイヤーで利用する際は、下記の2項目が利用できます。
・指定幅で太らせる
・指定幅で細らせる
ベクターレイヤーで利用する際は、すべての項目が利用できます。
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