この記事を書いている筆者は、デザインドールを使いはじめて4年ほど経ちます。
最初は、3Dモデルの設定や動かし方が理解りづらく、そのままキャンパスに下絵を描いてしまったほうが早いと思っていました。
しかし、このソフトを使って絵を描くと「デッサン崩れ」を予防できて、綺麗な絵に仕上がります。
また、複数人の絡み合った構図など複雑なものでも簡単に描くことができるようになるので、ぜひ、活用してみてください。
デザインドールを使ってみよう!

デザインドールを起動すると、デフォルト設定のモデルが1体設置されています。
これをベースにして、描きたいキャラクターの体型やポーズを作ります。
モデルを様々な色に変更することができますが、やはりオススメは肌色です。
キャプチャするときに、右ドラッグするとパース線が表示されるのですが、最も見やすい色が肌色だと思います。
モデルの動かし方

右側に表示されているUIの人形マークをクリックすると、モデルに四角や三角のボタンが表示されます。
このボタンをドラッグするとマウスの動きにその部位がついてきます。
カメラアングルによって大きく動き方が変わるので、右ドラッグでカメラの位置を変えながら少しづつ思い描く構図に仕上げます。
変なアングルで動かしてしまうと、一気に変な形に変形してしまうので、そのときは慌てず「戻る」ボタンを押してやり直しましょう。
また、はじめからやり直したい場合は、「リセット」ボタンをクリックすれば、起動時のポーズに戻ります。
モデルを移動させてみよう

空中でポーズを取らせたい場合や寝転んだ状態を作りたいときは、先程の人形マークの横にあるボタンをクリックすれば上図のような画面になり、移動させることができます。
この画面では、いつでも地面に接地させることができるので、大胆に移動させるほうが思い描く構図に仕上がることが多い印象です。
構図を作成する際は、まずはじめにモデルの体型を作ってから、この画面で大まかな位置を設定後、各関節を動かして仕上げる流れになるでしょう。
各部位の大きさを変えよう

この画面では、身長を詳細に設定できる他、足や腕をはじめ、あらゆる部位の大きさ太さを変えることができます。
デフォルトの設定では、やや首が太いので、女性のアニメキャラクターなどを描く場合は、首を細く調整するのによく使用します。
また、デフォルメ素体の作成時にも大活躍するので、慣れていて損はありません。
体型を決めよう!

この画面では、プリセットとして予め設定されているモデルに0~100の値で近づけていくことで、モデルの体型を作っていきます。
先程の部位の大きさを決める画面では、顔や胸の形などは思い通りに変更できないので、こちらで行います。
僕の場合、顔と腰、腕はデフォルトの設定で使っていて、胸の大きさと形、足の細さを変えるために使っています。
こちらで、ざっくり体型を決めてから先程の画面で微調整する感覚です。
手を動かしてみよう!

手はその人の画力を示すと言われるほど、難しい部位です。
手が魅力的な人物画は、命が宿っているように見えるので、このソフトを使って魅力的な構図に仕上げていきましょう!
まずは、ざっくりと各指の関節を動かしてから、設定マークをクリックして詳細モードで仕上げます。
最初から詳細モードで作業しても問題ありませんが、上記の流れで作成したほうが、時短になります。
左右個別に変形できるので、手を繋がせたり、物をもたせたりと構図のレパートリーが増えるのは嬉しいですよね♪
足の指も同様に編集することができます。
複数モデルを設置しよう!

集合絵や複雑な絡みのある構図を描こうとすると、何度も下描きを直しながら作成するので非常に時間がかかります。
しかし、このソフトを使えば簡単かつ確実に「デッサン崩れのない複数人のイラスト」が描けちゃいます。
新しいモデルを追加したい場合は、「アイテム」→「オブジェクトの追加」→「モデル」を選択して、モデル名を入力すると、デフォルトのモデルに重なるように新規モデルが現れます。
このモデルのどちらかを移動させて任意の構図を作成しましょう!
まとめ
今回は、第一回目ということでざっくりとした操作方法について触れました。
無料版でも今回紹介した機能を使用することはできますが、有料版を購入すると3D素材を取り入れてポーズを取らせるといった幅が広がります。
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