今やプロのイラストレーターも活用する人が多いお絵描きに便利な3Dソフト&ツールをまとめてみました。
ポーズ集やフリー画像などでは、なかなか思い描くポーズが見つからないですし、デッサン人形はどこか人体とかけ離れている感じが否めません。
しかし、3Dソフトであればそのままなぞるだけでも十分にキャラクターイラストに活用できるほどクオリティの高いものが多く大変便利です。
人体系3Dソフト
DESIGNDOLL(デザインドール)
Windows専用ソフトとなりますが、プロのイラストレーターや漫画家も利用しているデジタルデッサン人形です。
右クリックを長押しすると、ドール上にグリッドを表示させることができるので、顔パーツや髪、衣類などを描く際に非常に便利です。
有料版と無料版がありますので、機能の違いは下記をご参照ください。
無料版 | 有料版(7980円) |
ポーズの作成 | ポーズの作成 |
モデル体型の変更 | モデル体型の変更 |
手の操作 | 手の操作 |
複数体の作成 | 複数体の作成 |
ハンドライブラリ | ハンドライブラリ |
パースグリッド | パースグリッド |
モデルの合成 | モデルの合成 |
カメラのパース機能 | カメラのパース機能 |
3Dペイント機能 | 3Dペイント機能 |
画像の作成 | 画像の作成 |
エフェクト機能 | エフェクト機能 |
モデルのアップロード | モデルのアップロード |
外部モデルのインポート | 外部モデルのインポート |
.twdファイル読み込み | |
.objファイルの書き出し | |
モデルやポーズのダウンロード |
Easy Poser(イージーポーザー)
スマートフォンやタブレットのアプリですが、課金しないと使えない要素があります。
しかし、PC版(steamで販売)はアプリ版で課金しないと使えない要素が使えて価格も1299円(2021/6/1時点)と非常に安価です。
このソフトには、バイクや車、ドラゴンなど人物以外の3D素材も多数収録されており、今後のアップデートでさらに追加されていくので、イラストの幅を広げるのに一役買ってくれることでしょう!
デザインドールはWindowsのみですが、こちらはmacOSにも対応しています。

ArtPose Pro(アートポーズプロ)
こちらは、スマートフォンの有料アプリで、PC版もsteamにて販売されています。
デザインドールはデフォルメ調の素体で、主に女性の素体に使えますが、こちらは筋肉の肉付きなどが非常にリアルなので、男性やリアル調の人物イラストの下地に活躍するでしょう。
関節を曲げ伸ばしすると、それに伴って筋肉も連動して動くので、人体を学ぶツールにも適しております。
ただ、武器や車などのオブジェクトの読み込みなどには対応しておりません。

CUSTOM CAST(カスタムキャスト)
スマートフォンアプリで、誰でも簡単に可愛い3Dキャラクターを作ることができ、300万ダウンロードを突破する勢いのあるアプリです。
他のソフトに比べてカメラ位置などは自由に変更できませんが、顔や髪の毛などを作り込めるので、お絵描き初心者の方にとっては非常に参考になると思います。
本アプリで作成したアバターは、Vtuberとして利用することもできます。(ニコニコ生放送)
Vカツ(V-Katsu)
誰でも簡単に無料でVtuberになれるアプリで、3Dキャラクターメイキングやアニメーション作成、表情付けなどを無料で行うことができます。
3Dアニメキャラを使って、顔、髪、体、衣装、アクセサリーなど、300を超える設定項目からオリジナルキャラクターを作成できるのは、キャラクターデザインをする際にとても役立ちます。
スマートフォンアプリ以外にsteam(こちら)でも販売されています。
VRoid Studio
pixivが提供する3D創作アプリ/ソフトウェアで、まるで絵を描くような感覚で誰でも手軽に3Dモデルを作成することができます。
PC版のVRoid Studio ベータ版は、Windows版とmacOS版が配信されており、公式HPとsteamからDLすることができます。(価格は無料です)
スマホ版のVRoidモバイルもキャラクターを作成して、着せ替えをしたり用意されている3D背景や写真を使用して「アバターフォト」を撮影できます。

アニメは、3D ポーズ
名前が独特なアプリですが、多数の衣装やアニメーションのテンプレートが用意されており、カメラ移動の自由度も比較的高めです。
ポーズは「スタティック」「ダイナミック」「ダウン」「ファイト」の4つのカテゴリに分けられており、自分でポーズを取らせなくてもテンプレートを使用して手軽にお絵描きに活用できるのが特徴的です。
Handy Art Reference Tool(ハンディー)
こちらは、手や頭など人体のパーツに特化した3Dソフトで、スマートフォン版とPC版があります。
外国のソフトなので、インターフェースは英語ですが、直感的に操作できるようになっているのでそこまで難しいことはないと思います。
ライトの位置を変更して光の当たり具合を確認したり、手足のテンプレートで練習もできるので、DLしていて損はないでしょう。

3D画像
ここでは、自分で自由に編集することができませんが、3Dキャプチャ画像がたくさん配信されているサイトをご紹介します。
髪と形
3Dソフトをキャプチャした画像を様々な角度で閲覧でき、kindle電子書籍で「ポーズ資料集」という名称で販売されており、約250円です。
kindleアンリミテッドに登録している方は、0円で閲覧することができます。

figg(フィグ)
様々なフィギュアの画像が多数掲載されているサイトです。
サイト内に360°ドラッグして回転させられるフィギュアが複数ありますので、洗練されたフィギュアのポーズをじっくり観察しながら作画の参考にすることができます。

動物写真 アートリファレンス
3Dの骨格を動かして、指定した動物の種類の写真から3Dの角度で映っているものをピックアップしてくれるサービスです。(無料)
動物を作画する際に、様々な角度から観察できるので、想像で描かずにより写実的に描くことができるでしょう。
CT生物図鑑
数多くの生き物のCTスキャンデータをブラウザ上で360°閲覧できるサービスです。
モンスターなどの作画資料にもってこいのWEBサイトとなっております。


Yoshimoto 3D
国立科学博物館の剥製のデータベースを3Dで閲覧できるサービスですが、現在はサービス停止中で再開待ちとなっています。
3Dオブジェクト
3dcadbrowser
車や街などの3Dをダウンロードすることができ、必要に応じて購入することもできるサイトです。
無料の3Dモデルは、800以上あるので、お金をかけなくても沢山DLしてお絵描きの下地に利用することができるでしょう。
英語のサイトですが、chromeの翻訳機能を使えば問題なく利用できます。
sketchfab
オンライン上に3Dモデルをアップロードして他のユーザーと共有するWEBサイトで、何百万人もの3Dクリエイターが参加しています。
sketchfabストアで3Dモデルの売買もできますので、探している3Dモデルがきっと見つかると思います。

TURBOSQUID
専門家のための3Dモデルが多数配信されており、png形式でDLするだけであれば無料で行うことができます。
プロが使用する目的で作成、配信されているので、クオリティが高く、作画資料としてとても優秀です。

懐かしのキャンパス
学校の中を歩き回れるアプリでApp Storeで配信されています。
詳細に学校の校舎がモデリングされているアプリなので、画像検索で資料探しするよりも手っ取り早くそのままトレースできることから、学園モノの作品制作をする際にDLしておきたいですね。
Roomle 3D & AR
部屋の間取りをテンプレートを使って自由に配置して閲覧できるアプリで、カメラを自由に移動させることができるので、とても参考にしやすいと思います。(App Storeのみ)

Home Design 3D
家の内観はもちろん、外観まで閲覧できるシミュレーションアプリですが、カメラ位置に制限があるのでやや作品制作に使いづらさを感じることもあるかもしれません。
3Dマイホームデザイナー
有料ソフトとなりますが、非常にリアルに家を作成することができ、内観から外観まで詳細に作成することができる3Dソフトとなります。
多くのプロの漫画家も背景作画に利用しているので、やや高額ですが持っていると心強い味方となります。
スカルプト系
粘土をこねるように3Dモデルを作成するソフトウェアの紹介です。
SculptGL(スカルプトジーエル)
ブラウザ上で操作ができ、簡単に3Dモデルを作成できるサービスです。
粘土をこねるような感覚で作成していくことができるので、創作アイデアが浮かばないときに何となく触っていると思わぬ発見があるかもしれません。
ZBrushCoreMini
スカルプトソフトで大変有名な「ZBrush」とよく似た操作感の本ソフトは、無料で使用することができますが、ソフトウェアのDLが必要です。
素材ごとの質感描写をどのようにすればいいのか参考にすることもできるので、モデリングだけではなく、色塗りにも役立てることができるでしょう。
